睦ごと第1話「もう少しだけ…」前編

ピンクのバラが5輪咲いている写真です。花が少し右を向くように撮影。本記事のアイキャッチ画像です。 睦ごと

寝ている間もお互いを呼び合うのか…


ふと目が覚めてどちらからともなく触れ合い、またいつの間にか寝ている…

そんなことがよくある。


おっぱいを触ったり、指と指を絡ませたり、
後ろ向きに寝ているところに寄り添っては抱き合ったり。

最近はそれに加えて、エッチなことを囁き合う
「2人だけの夜の言葉遊び」をすることが増えた。


「Terukoの中にすごくゆっくり
焦らしながら入れて、一番奥で全部出すよ…」

「一度出しても、まだずっと奥をぐりぐりするんだ。
Terukoの中が僕の精子でいっぱいになっちゃうかも」

「(お腹のあたりに手のひらを当てて)
ここに僕のがグッて入ってくるの、想像してみて」


私たちは、付き合い始めてから
本番行為をまだ一度もしていない。

その分、余計にそういうことを言われると想像してしまって興奮する。

子宮の辺りががかあっと熱くなったあと、
きゅうっと収縮するのだ。

そして、生理的にイカなくても、
頭の中で快感の火花が弾けるような感覚がする。

ピンクのバラが5輪ほど咲いている写真です。花が少し右を向くように撮影。



彼は月曜日〜土曜日がお仕事。

金曜日の昨日も、ちゃんと寝て
翌日に備えなくちゃいけない…はずが。


いつものように、真夜中に目が覚めた。

初めは彼から、軽い言葉責めと共に
おっぱいや背中に触れられていた。

でも、お返しに下着の上から
彼のものを撫でているうちに、むくむくといたずら心が。



感じ始めるといつも、目を閉じて
唇が半開きになってくる彼の表情が好きだ。

まるで、感じ得る快感を漏らさず捕まえようと
しているような、すごく貪欲な表情だからだ。


その顔を至近距離でじっと見つめては

「ほら、気持ちいいときの顔してるよ…
だんだん大きくなってきたね」

と耳元で囁く。


そうして身体を段々と下にずらしていくだけで、
彼は「あっ……」と小さく身じろぐ。

次に何をされるのか、身体が覚えているのだ。


「この身体に教えたのは私なんだ」という優越感に胸が躍る。


「ふふ、こうするだけで想像しちゃうの?
エッチな身体だね」

布越しに熱くなりつつあるそこに顔を近づけて、
わざと息がかかるようにしながら言ってやる。

指先で膨らみを撫でたり、
爪を優しく立てて引っ掻いたり。


「はぁ…あ……気持ちいい……」

うっとりした声が聞こえる。
もっと、この人の余裕をなくしたい。


下着の上から、くちびるで
そこを軽く食むように包み込み、舌でなぞってみる。


「あっ…それ、、ヤバい……っ」

彼はびくりと腰を震わせた。
声色と息遣いが、少しずつうわずってきている。


「…おしまいにする?」

意地悪だけで聞いているわけじゃなく。

明日もお仕事。
いつもラブタイムのメインは土曜日なのもあり、一応確認。


すると彼はたまらなくなったのか、
忙しなく下着を脱いだ。

そして小さな声で
「こんなになっちゃった…して…」とせがんできた。


大きく硬くなっているそれを見ると
いつも、私の中心もそれに呼応するようにじん、と熱くなる。

とてもかわいいと感じる。
そんなふうに思うのは、彼が初めてだ。


そして、どんなふうにそう思っていることを
表現しようか、どうやって可愛がろうか…

でも、ここだけじゃなくて、
もっと他のところも開発したい。

彼の身体のいろんなところにあるだろう
性感帯を、少しずつ目覚めさせたいと思う。


右の指先を太ももの付け根や袋の部分に
じっくりと這わせながら、

「早く、早く…!」とばかりに
先走りをこぼしながら脈打つところに舌先を当ててみる。


「あぁ……っ…てるこ……気持ちい…ぃ……!」

切羽詰まった声が、
真夜中の暗い室内に密やかに浮かぶ。

それを聞くとたまらなくなり、
彼の大好きな長いストロークで口内に迎え入れた。

後編につづく

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